こんにちは!福seeです。
介護現場で介護士として10年間働いてます。
このブログでは介護現場での実際の話や、経験に基づいた介護の話をしています。
ご自身の転職活動やこれからの介護の知識としてお役立て頂ければと思います。
この記事を読むと
介護職ならではの目線で、職場内での人間関係について、上手くいく方法が5分程度で分かる内容となっています。
下記に目次がありますので、目次だけ読んでもらっても良いし、知りたい所だけクリックして読んで貰っても大丈夫です(^-^)v
それでは早速内容に入って行きますね!
介護職の退職理由第一位が、「人間関係」という事実を知る。
いきなりですが…上の図をご覧下さい。(平成29年度介護労働実態調査より)
介護職における退職理由堂々の第一位が“人間関係”となってます!( ;∀;)
全産業別に見ても人間関係を理由に退職する人が多く、女性では退職理由の第一が人間関係です!
厚生労働省のデータを元に、見やすい様にランキング表を作ってみました。
【全産業退職理由ランキング】
性別 | 第一位 | 第二位 | 第三位 |
男性 | 定年・契約期間の満了 | 労働時間、休日等の労働条件が悪かった | 職場の人間関係が好ましくなかった |
女性 | 職場の人間関係が好ましくなかった | 労働時間、休日等の労働条件が悪かった | 定年・契約期間の満了 |
出典:令和2年雇用動向調査結果の概況より
上記図をご覧頂けると分かると思いますが、要するにほとんどの人は、定期退職を除けば人間関係が理由で辞めて行くか、労働環境に不満を持って辞めて行く事になる訳です。
そうです!退職理由の表を作る時に、男女共通でコピペを使えてしまう程に、退職の理由というのは男女共にほとんど同じなのです!
日本料理におしょうゆが欠かせないのと同じ様に、退職理由を語る上で、人間関係と労働環境のどちらかは絶対に欠かせないという訳です!
先に示した様に、我々介護業界でも堂々の退職理由トップが人間関係が理由となっています。
その上で!
我々、介護転職2040はこう宣言いたします!
『利用者が居れば、大概の人間関係は上手く行く。』
そうです。介護の仕事をして行く上で人間関係の救世主、そして「軸」となるのが「利用者」の存在です。
業種の場合の「お客様」にあたる「利用者」ですが、その方へ接し方次第で、あなたの職場での人間関係が良くもなるし、悪くもなります。
どうゆう事か詳しくお話しして行きますね。
人間関係の基本は抑えておこう。
とは言え、いくら利用者がいるからと言って、基本をおろそかには出来ません。
基本があって、はじめて話せる話でもあるので、まずは簡単に私が実践している職場でのコミュニケーションスキルをお教えします。
10年間介護現場にいますが、この方法を使っていて人間関係に今のところ困った事は無いです。
・挨拶は自分からする。
・自分なりの目標を持って仕事をする。
・不安や辛い時こそ「堂々」とする。
・ほうれんそうはやっぱり大事。何かあったら直ぐに相談する。
・感謝の気持ちを忘れずに、ミスや間違った事をしたらちゃんと謝る。
・人の悪口は言わない。
・初対面の相手には、最初の6秒間に全力で集中する。
・苦手な人の事は、深く考えない。
・本当に苦しくなったら迷わず退職する。“命は一つ、職場は星の数“
以上です。
詳しい内容が知りたい方は、是非記事リンクをご覧下さい(^^)
実践済み!10年間ずっと悩み知らずのコミュニケーションスキル5選!介護施設(職場内)での人間関係に役立つその方法とは??〜その①〜
実践済み!10年間ずっと悩み知らずのコミュニケーションスキル5選!介護施設(職場内)での人間関係に役立つその方法とは??〜その②〜
上にある10個のコミュニケーションスキルを実践しても尚、職場での人間に関係に苦しむのであれば、是非利用者の存在に頼って下さい!
職場での人間関係を語る上で、この“利用者がいる“という事こそ、我々介護業界の最大の強みでもあるからです。
子は鎹(かすがい)という、ことわざはそのまま、『利用者は鎹(かすがい)』と訳せます。
子は鎹(こはかすがい)と言うことわざがあります。
意味としては
子供への愛情から夫婦の仲がなごやかになり、縁がつなぎ保たれることのたとえ。鎹(かすがい)は二つの木材をつなぐコの字型に曲がった釘のこと。
例文:隣のうちは子供が生まれてから夫婦喧嘩しなくなったよ。子は鎹って言うけど本当だね。
ウィクショナリー日本語版より
このことわざの通り、子供がいる事で夫婦関係が保たれるご夫婦もいる事でしょう。
そして、これを私達の職場に置き換えると…
利用者は鎹(かすがい)
となります。
エイジズム(年齢差別)という言葉を知っておこう。
「利用者だったら、私達の業界で言えばお客様の事でしょ?私達の業界でも同じ事が言えるんじゃないの?」
そんな声が聞こえて来そうですが、勿論そうです。
他業種で言う所の“お客様“。この方々も全力で向かって来るし、お客様への対応の仕方で職場でのポディションが落ち着く人もいるでしょう。
しかし、私達介護職が日々相手にしているのは、高齢者のお客様です。
エイジズム(年齢差別)という言葉があります。
高齢者を差別的に見たり、偏見を持つと言う意味があります。
無意識に年齢差別をしてしまったり、高齢者に対して「高齢者なのに、こんな格好するなんて」と思ったり「〜をするには年を取りすぎてる」と思ってしまう事も、エイジズムにあたります。
1969年に老年学の父と言われるアメリカのロバート・ニール・バトラー(Robert Neil Butler)氏が提唱した考え方です。
更に、同じくアメリカの老年学者のエルドマン・パルモア(Erdman B. Palmore)氏は、エイジズム(年齢差別)を「レイシズム(人種差別)とセクシズム(性差別)に続く、三番目の重い差別である」と主張しています。
つまり、高齢者で無いものが高齢者を差別して、自分よりも価値が無い存在だと思ってしまう事です。
高齢者施設は、当たり前ですが利用者全員が高齢者です。
認知症を持っている利用者も沢山います。
身よりのない高齢者も沢山います。
こだわりが強く、こちらの意見に耳を傾けない利用者も沢山います。
現場経験10年以上ある私ですが、仕事中にエイジズムを感じた事が無いと言ったら嘘になります。
それが毎日続きます。
良くも悪くも、利用者を家族の様に思う事もあります。
利用者がお客様であると言う事を、忘れてしまいそうになる時があります。
仕事が上手く行かなかったり、上司や同僚との折り合いが上手く行かなかったりした時に、誰しもがついその人に対し、高圧的に接してしまう時だってあると思います。
ですが、それを人は観ています。
上司や同僚はどこかで観ています。
そして何より、利用者が一番近くで、あなたのそんな姿を観ています。
人にやさしく
自分より立場の弱い人に対する接し方に、人の偉大さは現れる。
トーマス・カーライル
トーマス・カーライル(1795.12.4〜1881.2.5没。イギリスの思想家・作家)は言いました。
皆さんにも身に覚えがある筈です。
電車内や街中で、自分よりも弱い立場の人に対して優しく接する人に好感を持ったり、逆に腹を立てたりした経験はありませんか?
それはやはり職場でも同じです。
自分がどんな状態であろうと、利用者に対して真摯に接している姿を見せ続けて行く事で、利用者はもとより職員からの信頼にも繋がり、あなたの仕事に対する考え方も皆に伝わる筈です。
逆に、つい感情的になったり先に話した様にエイジズム(年齢差別)を持って利用者に接したりする姿を見せ続けると、話すまでもありませんが、誰からも信用もされませんし、最悪の場合退職を迫られます。まあ当然ですが。
周りの職員と協調が取れないのに加えて、利用者への接し方も悪い職員が遠方に飛ばされるのは介護業界では良く聞く話です。
“自分より立場の弱い人に対する接し方に、人の偉大さは現れる。“
トーマス・カーライルのこの言葉は、どんな立場や職業の人にも当てはまる言葉だと思います。
みなさんの今後の生活のヒントになれば幸いです。
それでは!まとめ!です!!
まとめ
“利用者は鎹(かすがい)“あなたの利用者に対する態度次第で、あなたの職場での居場所が決まる。
エイジズムという言葉を理解し、真摯に利用者に接していれば、自ずとあなたの職場内での人間関係は良くなる。
以上です!
色々と厳しい事も書きましたが、利用者と自分を守る為です。
あとは自分なりに仕事をするだけですよ☆
何かご質問やご意見などがあれば[2040ラウンジ]かコメント欄に書いて頂ければと思いますo(^-^)o
♪ リンクが貼られていない箇所がありますが、準備中につきご了承下さい(^-^;
最後まで読んで頂いてありがとうございました!
あなたのこれからの人生が、ますます楽しく幸せであります様に。
【出典】
・令和元年介護人材の確保・介護現場の革新(参考資料)
・平成29年度介護労働実態調査 ・令和2年雇用動向調査結果の概況